包茎って??手術必要なのか?その回答です!

医療一般 男性機能

院長の太郎です。

包茎ってよくわからない方も多いのでは?

何が包茎??
手術とかいるの??

包茎とは勃起していないときに、包皮が亀頭を覆っている状態を指します。
ペニスの全長に対して相対的に包皮がながければ包茎になります。

でもたったそれだけのことです。手術が必要なのか??それはその包茎の種類によるんです。

包茎の重症度

重症なほど手術が必要だとして、重症度は何で決まるのか?
多い回答は、皮の余りの長さです。
余りが少なければ勃起したときには剥けるでしょうし、余りが多ければ勃起してもかぶったまま・・・
しかし長さは全く関係ありません。

大事なのは皮の先端の狭さです。

勃起していないときにかぶっている方(例えば子供のペニスもそうです)、先端の皮は狭くないですか??
指を使って剥いてみたときに、先端の部分が竿をぎゅーーーっと締め付けたりしませんか??

大なり小なり締め付けはあることが多いですが、剥いた状態で勃起しても締め付けを感じなければ手術が必要なペニスではありません。

勃起するととたんに剥けにくくなる
勃起していなくても先端の狭さが引っかかって剥くことができない

この狭さの程度が重症度に関わるのです。

では手術の必要なペニスとは?

ズバリ、
①勃起していなくても剥くことができない方 特に、排尿すると亀頭と皮の間に尿が溜まって膨らんでしまうほど皮の狭窄が強い方
②勃起するたびに狭い部分の皮膚が広げられて裂け目ができ、だんだん狭さが増してきている方
③剥くことはできるけど、定期的に先端の皮が赤く腫れる炎症を起こす方
④剥いた状態で勃起したら締め付けが強くなりすぎて、皮を戻したくても戻せなくなる方

です。

①は真性包茎といいます。成人してからの皮は伸びないので、狭窄が解除されることはありません。特に尿で膨らむ方は要注意。排尿のたびに膀胱・尿管・腎臓内の尿の貯まる部屋、腎盂の圧力が上がるため、だんだん腎機能が低下する可能性があります!!
即手術を考えましょう。

②糖尿病の方に多いです。裂けた皮は必ず治りますが、傷が治った部分は固くなり伸びなくなります。これを繰り返すことでだんだん向きにくくなり、ほっておくと①に移行しかねません。

③亀頭包皮炎といいます。これも糖尿病の方に多いのですが、炎症をよく繰り返すのは生活の質を下げますし、炎症を起こした皮膚は弱いため②にも移行しやすいです。

④嵌頓包茎といいます。狭窄のせいで亀頭に入った血液が身体に戻ってこられず、どんどん亀頭とその周りの包皮が腫れ上がります。そのため更に皮を戻せなくなるという悪循環に陥ります。放っておくと亀頭壊死を起こすので、すぐに病院に行かなければなりません。

では治療とは?

狭い部分がある方は、その狭い皮を物理的に切除します。それが包茎手術です。
狭い部分のみ切り取って狭くないところを縫い合わせれば終わりで、それほど難しい手術ではありません。泌尿器科では、最初に覚える手術の一つです。

美容手術って?

上記の手術では、狭いところはなくなりますが、傷が目立つところに残ります。それをなるべく傷が目立たないように仕上げる手術になります。狭いところを取ることは前提ですので、窮屈感もなくなります。

どの手術を選べばいいのか??

包茎に悩む方の考え方次第です。機能的には狭いところを取る、それで十分だと思います。上記①や③、④は、一般泌尿器科では保険診療を使って手術が受けられる可能性が高いですので費用も抑えられます。
しかし二重手術や隆鼻術、豊胸などもそうですが、ご本人が見た目に拘るのであれば美容的な手術を考えてもいいと思っています。その場合は単に皮が長くて狭窄がない方も手術適応になりますが、保険適応になりません。

手術を考えるとしても、とても勇気がいると思います。相談だけでもぜひいらしてください。必要性、行う場合は方法・術後の見た目・合併症など含めて、丁寧にご説明いたします。

とっても相談しにくい内容ですが、とっても相談しやすい医師がいます! お気軽にいらしてください!

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