総合ホルモン療法

総合ホルモン療法は「オプティマルホルモン補充療法」とも呼ばれ、加齢によって減少するホルモンを補い、心身の健康を保つことを目的とした治療です。
人は老化とともにホルモンの分泌量が低下していきます。それによって更年期障害や肌のシワ、たるみ、薄毛、筋肉の衰え、肥満、記憶力の低下、病気のかかりやすさなど、さまざまな影響が出てきます。ホルモン値は25歳から30歳が人生において最も健康な時期だとされており、総合ホルモン療法でこの年齢時の値に戻すことで、老化の原因を回避することができるのです。
このような場合は
ご相談ください
- 寝ても疲労が回復しない
- 気力や活力が落ちた気がする
- 年齢とともに肌のハリがなくなってきた
- 太りやすくなってきたように感じる
- 風邪を引きやすくなった
- 性欲がなくなってしまった
このような症状がある方は、ホルモンの減少が始まっているかもしれません。
不足しているホルモンを補充する治療を受けることで、症状の改善を見込めます。
ナチュラルホルモン補充
療法
ナチュラルホルモン療法(バイオアイデンティカルホルモン療法)とは、合成ホルモンを使用せず体内のホルモンと構造が同一のピュアな成分を用いて、不足したホルモンを補充する方法です。
身体のホルモンバランスを整える働きがあり、更年期障害、不眠、疲労感、肌の衰、性欲の減少、PMS(月経前症候群)など、ホルモンバランスの乱れが原因と考えられさまざまな症状に効果的です。
当院では、これらのホルモンを内服や塗布にて投与する総合ホルモン療法をご案内しています。
男性更年期障害の治療に
ついて
男性更年期障害の治療においては「テストステロン」という男性ホルモンの投与を実施しています。一般的な更年期の症状である抑うつ気分の軽減や不安感やイライラの緩和、意欲や性欲の改善などに加え、年齢とともに気になる筋肉量の減少や体脂肪の増加にも効果が期待できます。
女性更年期障害の治療に
ついて
女性更年期障害の治療の際には、その症状に合わせて「エストロゲン」または「プロゲステロン」のどちらか、または両方の投与を行います。
投与することで自律神経や精神状態を整え、のぼせや発汗、不眠やイライラ、抑うつ症状を緩和。また、泌尿生殖器にも作用するため、腟の乾燥・かゆみの改善や、尿もれ・頻尿の軽減も期待できます。
また若々しい身体づくりを支えているホルモンでもあるため、肌の潤いやハリの改善にも効果があります。
総合ホルモン療法はこのような効果を期待できます
身体的な症状に

- 疲労感の軽減
- ほてりやのぼせの改善
- 片頭痛の改善
- 体内時計の調整
- 肌質、シワの改善
- コレステロール、体脂肪率の減少
精神的な症状に

- 睡眠の質改善
- 気分の改善
- 活力の増進
病気の予防に

- 基礎代謝や免疫力の向上
- アルツハイマー病の予防
- 泌尿生殖器萎縮の改善
- 骨粗しょう症の予防
- 心臓病や脳卒中の予防
- 乳がんリスクの抑制
他にも

- 性欲の改善
- 思考力、記憶力の改善
- 冷え性の改善
副作用について
投与するホルモンによって、副作用の内容は変わります。
- テストステロン
- 血栓、女抜け毛、多毛、にきび、性欲増加など
- DHEA
- にきび、多毛など
- エストロゲン
- 乳がんリスクの上昇や血栓症、体重増加、頭痛など
- プロゲステロン
- 眠気など
- 甲状腺ホルモン
- 動悸、多汗、ふるえ、体重減少、頻脈、神経過敏など
- 成長ホルモン
- むくみ、浮腫、関節痛、手根管症候群など
- メラトニン
- 軽度のふらつき、毛髪変色、不眠および興奮、悪夢など