美容皮膚科学会感想

アンチエイジング 男性美容

院長の太郎です。

2022.08.06と07日の二日間
美容皮膚科学会がありました。

ご予約を止めてクリニックで一人オンライン参加していて、おもしろかったところのご報告をさせていただこうと思います。

美容皮膚科学会なのでシミ・シワ・たるみ治療に対するアプローチの学びがメインです。
ただ、最近ほかの学会もそうなのですが、抗加齢のシンポジウムが増えてきています。

私は抗加齢学会も参加しているので最近の動向は学んでいますが、それでも新しい知見もあって本当に良かったです。

その抗加齢領域ですが
細胞の老化のシステムについて究明が進んできました。
それによって
臓器の老化細胞が増えてくるとその臓器の機能が低下してくることがわかりました。
細胞の老化にはいくつかのタンパク質が関わってきていることも判明していて
現在日本のグループでは
内服治療・もしくはワクチンを利用して
その細胞老化に関わるたんぱく質のみ除去・もしくは発現しないようにする研究を進めていました。

今後加齢を抑制する内服薬・ワクチンが開発されるかもしれませんね!

老化の領域は本当に面白いです。

最近の美容クリニックで使われる治療でPRP療法やFGFなどがあります。
PRPは血管損傷があったときに血小板が血液を止めるのに働くのですが、その時に周りにある幹細胞に働きかけて修復を促進させます。FGFは床ずれなどの皮膚のダメージがあったときに周囲の幹細胞に働きかけて肉芽組織の生成を助けます。
これらの作用が美容皮膚治療に生かされているということが出てきました。

それを考えると、PRPやFGFを投与すると貴重な幹細胞が消費されてしまうので、今後は幹細胞上清を直接入れて周囲の修復を促進させる方法がもっと普及してくるかもしれないと考えました。

再生医療はどんどん面白くなっています。

他にも様々な機器についても学びました。今回学んだ知識は皆さんにどんどん還元できるようにしてまいります。

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