AGAとEDを治療したい場合には、「それぞれの治療薬を併用しても良いのか」と不安になっている方もいるでしょう。薬は種類によっては併用すると危険なものもあるため、確認しておくことが非常に重要です。
そこで本記事では、AGA治療薬とED治療薬の併用の可否やAGAとEDの概要、治療法などについて分かりやすく解説します。
AGA治療薬とED治療薬を併用しても問題ない？
結論からお伝えしますと、AGA治療薬とED治療薬は併用しても概ね問題ありません。AGAとED両方の改善が期待される主な薬として、プロペシア(AGA治療薬)とバイアグラ(ED治療薬)が挙げられます。
プロペシアには、飲み合わせることで体に悪影響を及ぼす可能性がある併用禁忌薬は、報告されていません。したがって、ED治療薬と併用して悪い影響が出る心配はほとんどないと言えるでしょう。また、バイアグラの併用禁忌薬にはプロペシアが指定されていないため、バイアグラとプロペシアの併用でも悪影響を引き起こす危険もほぼないでしょう。
ただし、副作用の発生リスクについては個人差があります。万が一の事態を避けるためにも、どちらかの治療中にもう一方の治療を始める場合は、専門医に相談することをおすすめします。
AGAもEDもどちらも男性特有の悩み
AGAとEDは、男性だけが抱える悩みです。どちらも幅広い年代の男性に見られる症状ですので、AGAとEDについて詳しく解説します。
AGAとは
AGAとは、「Androgenetic Alopecia」の略称であり、日本では「男性型脱毛症」と呼ばれるケースが多いです。名前のとおり、男性特有の薄毛症状です。
AGAになると、前髪の生え際やつむじが後退したり、薄くなったりするといった症状が出てきます。薄毛に悩まされている男性は、そのほとんどの原因がAGAであると言われており、日本では男性の3人に1人がAGAを発症しているとされています。
放置してしまうと症状が進行して、前頭部やつむじに生えているすべての髪の毛がなくなっていく可能性があります。最終的には、側頭部にある髪の一部だけが残された状態となるかもしれませんので、早めの治療が重要です。
EDとは
EDとは、「Erectile Dysfunction」の略称です。「勃起機能の低下」を意味する症名であり、以下のような症状が見られます。
- 性行為が行えない
- 十分な勃起をキープできない
- 性行為の際、十分に勃起できない
EDには、以下のような原因が考えられます。
- 運動をあまりしていない
- 糖尿病である
- 高血圧症である
- タバコの吸い過ぎ
- お酒の飲み過ぎ
EDはほとんどの男性に起こりうる症状ですが、特に40歳以上の男性では2人に1人は症状が出ると言われています。
AGAの治療法
AGAは病院で適切な治療を受ければ、改善が期待できます。主な治療方法には、以下の2つが挙げられます。
- AGA内服薬
- AGA治療ローション塗布
AGAにお悩みの方や最近薄毛が気になり始めた方は、お早めに専門医へご相談ください。早期に治療を始めれば、より症状を改善しやすくなります。それぞれの治療について詳しく解説しますので、ご覧ください。
AGA内服薬
AGAを治療するには、主に内服薬を使った投薬治療が行われます。その中でも、ザガーロなどの5-α還元酵素阻害薬が使われる場合が多いです。
男性の髪の毛を生成する毛乳頭には、男性ホルモンを（DHT）ジヒドロテストステロンに変換する5-α還元酵素が存在します。DHTには毛母細胞の働きを弱める作用があるため、AGAの原因物質だと言えます。
デュタステリドには5-α還元酵素を失活させて、男性ホルモンをDHTに変換されないようにする働きがあると言われているため、薄毛の進行を抑制する効果が期待されているのです。
AGA治療ローション塗布
AGA治療ローション塗布とは、髪の毛が薄くなっている箇所に薬を塗布する方法です。内服薬に比べて、副作用が起こりづらいメリットがあります。なお、内服薬との併用も可能です。
AGA治療薬には性欲・勃起障害の副作用の可能性がある
AGAの主な治療薬である5-α還元酵素阻害薬には、まれに性欲を減退させたり、勃起不全を引き起こしたりする場合があります。臨床データによると、性欲減退が起こる割合は1〜5％未満、勃起不全が起こる割合は1％未満となっています。
プロペシアを服用して性機能障害が見られた場合は、専門医に相談しましょう。
EDの治療法
EDもAGAと同じく、薬を飲む・注射をするといった適切な治療によって、改善が期待できます。具体的な治療には、以下の方法が挙げられます。
- ED内服薬
- 陰茎海綿体注射
- 陰圧ポンプ
それぞれの治療法ついて、分かりやすく解説します。
ED内服薬
一般的に、内服薬を飲んでEDを改善する方法が用いられます。主に使われる内服薬は以下のとおりです。
- シルデナフィル（バイアグラ）
飲んでから60分程度で効果が現れます。もっとも良く使われているED治療薬です。 - バルデナフィル（レビトラ）
飲んでから20～60分程度で効果が現れます。水に溶けやすい性質から、即効性があります。 - タダラフィル（シアリス）
飲んでから60分程度で効果が現れます。作用時間が長く、20mgでは内服後36時間持続するとされています。
陰茎海綿体注射
陰茎海綿体注射とは、陰茎に注射して勃起を促す治療です。内服薬で効果が見られない場合や心血管疾患を患っている場合などに行われます。
薬剤注入後15-30分程度で効果が現れ、1-3時間程度効果が持続します。
陰圧ポンプ
陰圧式勃起補助器具を用いて、勃起を起こす治療方法です。シリンダーにペニスを入れてポンプでシリンダー内に陰圧をかけ、陰茎海綿体に血液が流入させて勃起させます。
器具とローションを用意すれば続けて使用できますので、薬や注射でかかる継続的な費用はほぼ発生しないメリットがあります。
まとめ
AGA治療薬とED治療薬は、併用しても概ね問題ありません。しかし人によっては副作用を引き起こす可能性もあるため、事前に専門医に相談してすることをおすすめします。
AGAやEDを治療したいならば、ぜひ銀座銀クリニックへお越しください。当院は、男性特有のお悩みに特化した銀座のクリニックです。
土日祝日や夜も診療を行っているため、サラリーマンの方でも安心して通院できます。銀座駅から徒歩0分の場所で診療していますので、利用しやすいと評判です。AGAやEDにお悩みの際は、ぜひ一度ご相談ください。
