包茎の中でも特に重度な状態の包茎を「真性包茎」と言います。真性包茎は亀頭が剥けない、もしくは一部しか剥けない症状を指します。真性包茎は性感染症の原因になりやすく手術を行うケースも多いですが、手術にかかる費用の目安はいくらなのでしょうか。仮性包茎・カントン包茎との違いについても触れながら、わかりやすく解説します。
そもそも真性包茎とは
真性包茎とは、平常時・勃起時のいずれも亀頭を露出できない、もしくは尿道付近までしか露出できない状態の包茎です。真性包茎の原因は大きく分けて2つあります。
<真性包茎の原因>
- 包皮が亀頭に癒着していて皮が剥けない
- 包皮の出口が狭いせいで皮が剥けない
真性包茎は包皮を剥いた状態で亀頭を洗えないため不潔になりやすく、性感染症の原因になることもあります。また、ペニスが圧迫されるせいで成長を阻害する恐れがあることもデメリットです。性交渉に悪影響が出る可能性もあるため、放置せずに治療するべきと言われております。
仮性包茎とは
日本人で最も多いと言われている包茎が「仮性包茎」です。平常時は亀頭が包皮に隠れていますが、手を使うと簡単に剥けたり、勃起すると自然に剥けたりします。軽度な仮性包茎はそのままにしていても特に問題ありませんが、重度の場合は亀頭に汚れが溜まりやすく感染症のリスクが高まるため、手術を検討すると良いでしょう。
カントン包茎とは
カントン包茎とは、包皮の出口が狭く、包皮に亀頭が締め付けられている状態です。無理に剥くと腫れてしまい、包皮が亀頭に引っかかって元の位置に戻らなくなることがあります。この状態のまま放置していると血流が止まり、亀頭が壊死する恐れもあるため、できるだけ早い治療が必要です。
真性包茎の手術にかかる費用相場
結論から申し上げますと、真性包茎の手術にかかる費用相場は20万円~30万円前後です。手術の方法や必要となる治療に応じて料金が変動しやすく、真性包茎はその他の包茎と比べて高額な費用がかかる傾向にあります。真性包茎の治療で行う手術は主に以下のとおりです。
<真性包茎の治療で行う主な手術>
- 亀頭直下法による包茎美容手術…20万円~25万円
- 絞扼輪除去…3万円~10万円
- 包皮癒着剥離…3万円~10万円
仮性包茎の場合は、締め付けを緩める絞扼輪除去や、包皮との癒着を剥がす包皮癒着剥離が不要です。また、カントン包茎の場合も包皮癒着剥離の治療は不要な場合が多いので、真性包茎の治療と比べると費用が安くなる場合が多いでしょう。
真性包茎の手術にかかる費用は保険適用される?
真性包茎の治療には、保険を適用できる場合があります。
仮性包茎は機能的に問題が無いケースが多く保険適用での治療はされません。しかし勃起時に痛みを感じる真性包茎では、保険適用があります。うっ血や壊死の恐れがあるカントン包茎の場合も同様です。
ただし保険適用が可能なのは「環状切開術」もしくは「背面切開術」を用いて、指定の保険医療機関で治療した場合のみです。
保険を適用した場合の治療費用の相場は、5~10万円程度です。入院期間や麻酔方法などで変動します。
真性包茎の手術費用は高くなりがちな理由
真性包茎の手術費用が、その他の包茎手術よりも高くなりがちな理由は次の2点です。
<真性包茎の手術費用は高くなりがちな理由>
- 締め付けの除去を行う必要がある
- 包皮と亀頭が癒着している場合がある
2つの理由について、わかりやすくご紹介します。
①締め付けの除去を行う必要がある
真性包茎の手術では、締め付けの除去を行う必要があります。真性包茎は3種類の包茎の中で特に包皮の締め付けが激しく、包皮を引っ張っても完全に皮を剥くことができません。これは真性包茎の原因の一つであることから、通常の包茎手術に加えて追加の治療が必要になります。
締め付けを除去する治療のことを「絞扼輪除去」といいます。絞扼輪除去にかかる費用はクリニックによって異なりますが、目安としては3万円~10万円です。通常の治療と絞扼輪除去を組み合わせた治療を行うことにより、真性包茎の治療費は仮性包茎よりも高くなります。
②包皮と亀頭が癒着している場合がある
包皮と亀頭が癒着している場合があり、このケースでは包茎治療に先駆けて包皮と亀頭の癒着を取る治療が必要です。包皮と亀頭の癒着は強く、無理やり剥がすことはできません。この場合は「包皮癒着剥離」を行い、少しずつ丁寧に包皮と亀頭を剥がす必要があります。
包皮癒着剥離にかかる費用もクリニックによって異なりますが、相場は3万円~10万円です。包皮癒着剥離が必要かどうかは状態によって異なるため、まずは検査を行いましょう。こちらの治療も追加する必要がある場合は、通常の包茎治療、絞扼輪除去と組み合わせて行います。追加で費用がかかることになりますが、真性包茎の治療に必要な工程ですので、しっかり理解しましょう。
真性包茎の手術を行う際の注意点
真性包茎の手術を行う際の注意点は以下の2点です。
<真性包茎の手術を行う際の注意点>
- 持病や服用している薬を伝える
- 手術直後の生活は医師の指示を守る
2つのポイントをわかりやすく解説します。
➀持病や服用している薬を伝える
持病がある場合はカウンセリングの段階でクリニックに伝えましょう。特に重度の糖尿病や高血圧の方は、包茎手術によって持病を悪化させる恐れがあります。また、痛み止めや化膿止めを処方との兼ね合いがあるため、服用している薬を伝えることも重要です。
➁手術直後の生活は医師の指示を守る
手術直後の生活は医師の指示を守りましょう。手術後に入浴や性行為、自慰行為などができるタイミングは人によって異なります。自己判断でこれらの行動をとると、強く痛んだり、出血したりする恐れがあるため要注意です。
まとめ
真性包茎の手術にかかる費用相場は20万円~30万円と考えましょう。仮性包茎などと比べて費用が高くなる理由は、絞扼輪除去や包皮癒着剥離が必要になるためです。真性包茎の治療には保険も適用できますが、美しい仕上がりには期待できないため、自由診療で治療するクリニックがほとんどです。
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