ハイドラフェイシャルとは、洗顔では落とせない汚れを除去できる方法です。毛穴の黒ずみやシミ、ニキビなどが気になっている方は、ハイドラフェイシャルによって改善が期待できます。そこで本記事では、ハイドラフェイシャルの概要や期待できる効果、注意点などについて詳しく解説します。
ハイドラフェイシャルとは？
ハイドラフェイシャルとは、医療機器を使って美容成分を配合した水で肌を洗浄する方法です。顔を洗うだけでは落とすのが困難な肌の汚れや古い角質、余計な皮脂などを除去して、毛穴の奥まで洗浄します。
施術は20〜30分程度と短い時間で行えます。まずは角質の汚れや角栓を吸い出し、その後美容液を肌へ染み込ませます。毛穴に汚れや黒ずみがある方や肌に透明感を与えたい方、くすみを減らしたい方などにおすすめです。
またハイドラフェイシャルは、肌荒れのリスクやダウンタイムがないメリットがあります。さらに吸い出した汚れや角質をすぐに目で確認できるため、すぐに効果を実感できる特徴を持っています。このような理由から、美肌を目指す方々から人気を集めています。
ハイドラフェイシャルで期待できる効果
ハイドラフェイシャルには、以下の効果が期待できます。
- 角質の汚れや角栓を取り除く
- くすみを改善してトーンアップ
- オイリー肌の改善
- 弾力性の衰えた肌にツヤを与える
それぞれ詳しく見ていきましょう。
角質の汚れや角栓を取り除く
ハイドラフェイシャルは、主に肌に残った皮脂や角栓を除去するための施術です。そのためハイドラフェイシャルを実施すれば、毛穴の角栓が詰まりがちな眉間・鼻・顎の角栓を取り除く効果が期待できます。
洗顔やパックでは除去しきれない角質や皮脂を取り除けるため、よりツルツルとした肌になりやすくなります。そのため、肌のシミが目立ちにくくなる効果も期待可能です。
肌に角質が残っていると、酸化によって固まって黒ずみやすくなってしまいます。そこでハイドラフェイシャルを行って角質を柔らかくし、吸引して除去すれば、黒ずみの少ない肌になりやすくなるでしょう。
くすみを改善してトーンアップ
肌がトーンダウンするのは、顔のくすみが原因であるケースがほとんどです。ハイドラフェイシャルで実施するピーリング（肌の表面にある角質層を柔らかくして落とす施術）によってくすみが軽減されれば、キメの整った明るい肌になる効果が期待できます。
ピーリングを行えば、乾燥によってできた小ジワや古い角質の蓄積・肌の乾燥によって目立ちやすくなったくすみが改善できるでしょう。
オイリー肌の改善
オイリー肌（脂性肌）とは、皮脂が分泌されやすい肌質を指します。男性はオイリー肌を持つ方も少なくありません。
皮脂が多く分泌されると、ニキビができやすくなったりテカリやすくなったりします。しかしハイドラフェイシャルによって余分な皮脂を除去すれば、オイリー肌による肌トラブルを解消しやすくなるのです。
弾力性の衰えた肌にツヤを与える
肌が乾燥したりハリが低下したりすると、肌のツヤがなくなっていきます。特に年齢を重ねると、ツヤの喪失は次第に目立ちやすくなっていきます。
ハイドラフェイシャルでは、皮脂や汚れを洗浄・吸引したのちに、抗酸化成分やペプチドを浸軟させることで皮膚にツヤを与えます。つまり、施術すればすぐに肌が滑らかになり、ツヤが出てきます。そのため弾力性がなくなりかけた肌にツヤが戻り、若々しい印象になることも期待できるでしょう。
また抗酸化成分やペプチドは、外部の刺激から肌を保護する効果も期待できます。
ハイドラフェイシャルの注意点
肌を美しく見せたりする上で役立つハイドラフェイシャルですが、以下のように注意すべきポイントもいくつかあります。
- 術後のスキンケアも重要
- 施術が難しい人もいる
- 施術中に痛みを感じることもある
それぞれの注意点について詳しく解説します。
術後のスキンケアも重要
ハイドラフェイシャルの施術を受けたからといって、スキンケアを怠るのは厳禁です。施術を行ったとしても、日々のスキンケアが全く不要になるわけではありません。今までと同様に、ご自身の肌質に合わせて、スキンケアを行いましょう。
特に施術直後には、ダウンタイムはほとんどありませんが、日焼けによるダメージを負いやすい肌となっています。そのためしっかりと紫外線対策や保湿を行い、肌を保護しましょう。
またハイドラフェイシャルは、脱毛やダーマペンなどの他の美容治療と組み合わせることで、さらに効果を期待できます。効果を最大化させたい方は、ぜひ医師に相談してみてください。
施術が難しい人もいる
ハイドラフェイシャルは、以下のような方は施術を受けられない可能性が高いので注意してください。
- アスピリンアレルギーを持っている人
- 体調がすぐれない人
- ヘルペスがある人
- 肌に強い炎症がある人
- クローン病、喘息、HIV、深部静脈血栓症、甲状腺機能亢進症にかかっている人
- 日焼けをしている、もしくは1週間以内に日焼けする可能性がある人
- 3日以内にピーリング効果のある石鹸を使った人
施術を受けるうえで不安がある方は、必ず医師に相談しておきましょう。
施術中に痛みを感じることもある
ハイドラフェイシャルは、施術による痛みを感じにくく、基本的にはリラックスして受けられる治療だとされています。
しかし人によっては、施術中にピリピリとした痛みを感じるケースもあります。そのため、もし痛みを感じたらすぐに医師へ伝えましょう。
ハイドラフェイシャルの効果はどれくらい持続する？
ハイドラフェイシャルの効果は、一般的に1〜4週間程度持続するとされています。人によっては、1回施術を行っただけでも効果を大きく実感できます。
しかし定期的に繰り返せば、より効果を持続しやすくなるでしょう。施術を複数回実施すれば、肌のターンオーバーの周期が整いやすくなり、皮膚の汚れが蓄積しにくくなります。具体的には、2週間～1ヶ月に月に1回程度施術すれば、長い間美しい肌をキープしやすくなります。
ハイドラフェイシャルの施術にかかる費用
ハイドラフェイシャルにかかる費用は、施術する範囲によって大きく変動し、1〜5万円程度で実施可能です。たとえば目元や唇を中心に行うハイドラフェイシャルならば、6,000円弱と比較的安く施術できます。また背中全体や顔全体など広い範囲に及ぶと、1万円を超えるでしょう。
まとめ
ハイドラフェイシャルを実施すれば、角質の汚れや角栓が除去できたり、トーンアップしたりする効果が期待できます。ただし施術中に痛みを感じたり、施術が行えなかったりするリスクもあります。施術前や施術中に不安を感じたら、医師にすぐ伝えるようにしましょう。
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